無料の住宅地盤相談会を開催しました。
一般社団法人地盤品質判定士会神奈川支部は,無料の住宅地盤相談会を下記要領で開催しました。
開催日時
2021年11月23日(火・祝日)9時30分~16時30分(休憩時間;正午~午後1時を除く)
開催場所
横浜市社会福祉センター9F 902会議室 (神奈川県横浜市中区桜木町1-1)
主 催
一社)地盤品質判定士会神奈川支部/後援 横浜市/協力 川崎市
対 象
横浜市および周辺地域住民(神奈川県内)お住いの宅地(所有者または購入予定を含む)又は隣接する土地の地盤,擁壁,がけ地など。
参加形態
自治体に事前配布したチラシや自治体ホームページ,タウン紙(タウンニュース)の案内等から,神奈川 支部ホームページの相談会申し込みを行っていただき,現地に相談者来場の上,相談者と支部登録相談員2名1組を基本に対応する形態で実施した。
相談者数
午前4組,午後4組
相談員
午前11名 立花,高橋,山田,細倉,福田,片山,須々田,小原,古市,川口,石野(敬称略)
午後10名 立花,高橋,山田,細倉,大串,小倉,酒井,片山,伊東,川口(敬称略)
内 容
当日は朝から相談会会場の準備として,ポスター等で案内の掲示を行い,席の配置を整え,配布物等の準備を行った。相談会運営責任者から具体的な相談員の組分けや対応した内容の相談表の記入方法の説明を受け,相談者の来場を待った。午前中では相談員を4班,午後には3班に分け,相談者1組45分程度を目安として相談を受けた。
相談者は大半が横浜市内の在住の方で,同市内が丘陵地形を人工的に改変した宅地が多いために不安を持っていることが影響しているようである。具体的な相談事例としては,自宅の敷地内にある崖の危険性や,隣接地にある大谷石とブロックとの増積み擁壁に亀裂が見られており崩壊しないか,自宅マンションの敷地内に陥没が確認されており湧水が影響しているのではないか,などの相談内容であった。過去の空中写真や,以前はどのような地形であったのか,近隣の地盤情報などを相談者に提示すると非常に興味を持たれた様子であった。現在の事象について解決するために,改めて現地を見た上で対応方法を相談したいなどの要望もいただいた。簡単な変状を経過観察する方法なども提案し相談者も安心された様子も見られた。相談会終了後,一次相談(面談、現地踏査)に進んだ案件が 2件あった。
初めて当支部が主体となって行った相談会であったが,対面で行う無料相談は相談者にとって安心していただけるいい機会になったのではないかと思う。また本相談会は,相談員の養成を兼ねており,相談経験のないあるいは少ない登録相談員にベテラン相談員とのペアで参加いただくとともに,担当相談員以外の見学も可とした。これが貴重な経験となり,今後の相談対応への活躍を期待している。
今後の展望
支部ホームページに掲載している『宅地の地盤相談』への相談も大幅に増えております。今後も自治体との連携を図り継続的にこのような活動を行っていきたいと思います。