2018年度第2回研修会 開催報告
2018年度第2回研修会 開催報告
主催:地盤品質判定士会神奈川支部
担当:会員WG
開催日時:2018年11月2日(金)14時~17時
開催場所:横浜市社会福祉センター8階 8F会議室
参加費:500円
参加者:合計31名[講師3名を含む]
備 考:CPD(3.0ポイント)
地盤品質判定士会神奈川支部で2018年度の第2回目となる研修会を「宅地耐震化推進事業とがけ地減災対策を学ぶ」をテーマに2018年11月2日に開催した(詳細は末尾のプログラムを参照)。
研修会の前半では、3名の外部講師をお招きし、それぞれご講演をいただいた。横浜市建築局企画部建築防災課の吉澤直様、今井達也様からは、横浜市の宅地耐震化推進事業とがけ地減災対策の取り組み状況を、地盤品質判定士会幹事長の東京工業大学・北詰昌樹教授からは、地盤品質判定士会(本部)の活動状況をご紹介いただいた。また、支部長の立花秀夫から支部の活動状況の報告を行った。
後半は、支部会員からの話題提供として、岸田隆夫、細倉摂央、山田岳峰の各氏から、それぞれ液状化対策、がけ条例の対応事例、大規模盛土の耐震対策技術について話題提供があった。
当日は合計31名(講師3名を含む)の参加者があり、活発な質疑応答が交わされた。質疑応答の主な内容を下表に示す。
講師/話題提供者 (敬称略) | 質疑に対する主な回答等 |
吉澤直 | 大規模盛土造成地における滑動崩落の可能性の有無を調べる第二次スクリーニングを今年度から実施する |
今井達也 | 減災工事よりも防災工事の実績が多い;相談を受けてから工事に至るのは1割程度;公費で助成しているため、対策工の効果(安全性の向上)の確認は必要 |
北詰昌樹 | 行政との間で判定士活用に関連した協定締結等の取り組みは現在のところ実施していない |
立花秀夫 | 支部会費制度導入を支部幹事会で議論しており、会員からの意見を募集中 |
岸田隆夫 | 液状化対策として地盤表層に設置するDBOX工法はシートで噴砂の発生を抑制できるので、地盤沈下対策としても有効である |
細倉摂央 | 片務的な業務も多い;地盤の品質判定の際に足りない地盤情報は文献等を調べて補っている |
山田岳峰 | 宅地耐震化を効率的に進めるためには最新の施工技術の利用も重要である |
神奈川支部の会員WGでは、会員の意見を反映した研修会を今後も開催する予定にしている。神奈川支部の会員は、地盤品質判定士(補)であれば、神奈川県在住、在勤に限定せず、神奈川支部の活動に関心があればどなたでも登録していただける。今後、支部並びに研修会への判定士(補)の皆様の奮っての参加を期待しています。
ご講演の様子(横浜市・吉澤様)
ご講演の様子(横浜市・今井様)
ご講演の様子(東京工業大学・北詰教授)
会場全体の様子
地盤品質判定士会神奈川支部・2018年度第2回研修会のプログラム
「宅地耐震化推進事業とがけ地減災対策を学ぶ」
下線のついた講演内容をクリックすると、講演資料(PDF)がご覧いただけます
時間 | 内容 | 講師(敬称略) |
13時30分 | 開場 | |
14時~14時05分 | 開会 | |
14時05分~15時 | 横浜市における宅地耐震化推進事業 | 吉澤直 【横浜市建築局企画部建築防災課】 |
横浜市におけるがけ地減災対策 | 今井達也 【横浜市建築局企画部建築防災課】 | |
15時~15時40分 | 地盤品質判定士会(本部)の活動状況 | 北詰昌樹 【東京工業大学、判定士幹事長】 |
地盤品質判定士会(支部)の活動状況 | 立花秀夫 【神奈川支部長】 | |
15時45分~16時45分 | 支部会員からの話題提供 | |
既存宅地の液状化対策の一考察 | 岸田隆夫 【元広島工業大学】 | |
宅地地盤調査におけるがけ条例への対応事例と問題点 | 細倉摂央 【アースダイブ】 | |
大規模盛土の対策技術に関する考察 | 山田岳峰 【鹿島建設】 | |
16時45分~17時 | 閉会 |
備考)研修会の後、懇親会を開催した。
神奈川支部会員WG
(文責:第2回研修会担当 鹿島建設・山田岳峰、岡三リビック・小浪岳治)