JGS51  DS-13 地盤品質判定士の役割と期待 討論内容

2017年10月27日

Q 判定士は裁判に参画することになるが、そのスキルは資格を保有すれば備わるか?今後裁判対応などスキルアップ教育は必要か?

A&C
裁判ではまだ東京、大阪、北海道でしか活用されていない。今後の広がりも必要だ。裁判では特別な技術が必要となるわけではないが広範な技術レベルによる判断は必要となる。

Q 今後は裁判所への働きかけも必要ではないか?

A&C
判事の方も巻き込んだセミナーを開催している。

A&C
地盤の許容応力度という用語は行政側の言葉であるから、地盤支持力度という言葉で表現することが良い。今後も用語を適切に用いてほしい。

Q 1113 号は4号建物に適用されるのか?      (*)

A&C
図書の省略はあるが、検討を省略して良いとは記されていない。地盤評価は行わなければならない。

A&C
国土交通省とやり取りした情報として聞いたことがある。

参考資料

Q 鑑定などのフィーが安いので、経済概念を取り入れ地価に反映することが必要ではないか?

A&C
裁判所の日当は16,000円くらい、ボランティアだと思えば納得できるが,技術者だと思えは評価が低すぎる。鑑定書は見積もりで対応が可能である。弁護士費用を考えれば判定士も同じような対価(3~5万円)で良いのではないか。

Q 地震被害額を価格に反映できていないのが実態である。発災時の被災度判定などの局面で判定士にはどのような役割が期待されているのか?

A&C
一般宅地では中程度の地震を対象に耐震対策を施している。

Q 事例発表では地震後の地盤データで検討しているが、地震前後のデータに違いはないのか?

A&C
1978年から10年単位で同一地点の経年追跡調査を実施している。盛土は経年変化で締まっていくものと考えていたが、逆に柔らかくなったり地下水位が上昇するなどの傾向が見られた。

A&C
先ほどの発表資料にもあるように、砂質地盤において顕著な違いはみられていない。

A&C
先ほどの発表資料の№6地点ではミニラムで事前調査を行っているが、地震前後で変化は見られなかった。

A&C
今回のようなトラブル事例の情報開示と情報共有は判定士のスキルアップに大切である。今後書籍などにまとめると良いのではないか。

A&C
尾上様の発表は本質的な課題を指摘している。色々な現象を説明する図表などは,その裏にある本質を理解することの重要性や,マニュアルなどの背景を理解して,利用することが大切だという意見に賛成である。

Q 判定士はエンドユーザーにどこまで情報を伝えるべきか?

A&C
リスクコミュニケーションとリスクを解決するためのソリューションをセットで説明する必要があるのではないか。

A&C
仙台市の知見をそのまま熊本市に適用できないように、地域性を考慮することが必要である。

A&C
リスクには二面性があり、ひとつは安全、もうひとつは財産であり、人命に係わるリスクについては全て伝える必要があるのではないか。

A&C
先日の講習会では不動産鑑定士の方が多かったが認識が低かった。今後は設計しやすく、支持力のみではなく沈下も考慮した考え方が必要である。

A&C
倉敷市などでは文化財などの指定地域がるため制約を受けることがある。

A&C
講習会は参加者の所属背景でさまざまな捉え方があり、扱いが難しい。

行事

Posted by 伊東広敏