このページでは、地盤品質判定士会幹事が持ち回りで
地盤に関わる様々な内容についてコラムという形で情報発信を行っております。
地盤に携わる業務を行っていない一般市民の方はもとより、
地盤に携わる業務を行っている技術者の皆様に対しても
興味深い内容のコラムを不定期に更新しております。
《地盤品質判定士コラム第21回》盛土造成宅地の地震・豪雨被害例とその特徴
見晴らしの良い高台に住宅地を造る場合は,山の高いところを削り,谷や沢部の低いところにその削った土を埋め立てて,平坦な宅地を造成します。このようにして造成された宅地を「谷埋め型盛土造成地」といいます。谷埋め型盛土造成地は ...
《地盤品質判定士コラム第20回》造成地:盛土って危ないの?
「(造成地の)盛土って危ないの?」という問いに、「危ない盛土」と「安定した盛土」が、ともに存在するとお答えします。
盛土は、「所要の性能を有するように土砂を盛りたてた構造物」であると考えます。所要の性能とは ...
《地盤品質判定士コラム第19回》小規模建築物の基礎設計・がけ条例について(がけ上に建築する場合)
1960年以降の急激な都市開発・造成による古い擁壁や経年劣化が進んだ擁壁が多く存在しています。
近年、豪雨や地震時に、がけや擁壁の崩壊による被害が多く発生しています。危険ながけや危険な擁壁に接近して建築する ...
《地盤品質判定士コラム第18回》 住宅の不同沈下対策
約40年前までの住宅は特に基礎に特別なことを行うことはありませんでした。バブルのころより軟弱な地盤や傾斜地を造成して住宅が多く建てられるようになり不同沈下する事例が増えたのです。そのため住宅地でもできる安価な調査と補強工 ...
《地盤品質判定士コラム第17回》宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)について
令和4年5月27日に盛土規制法が公布され、令和5年5月26日の施行に向けて、現在、政令・省令・技術マニュアル等の整備が進められている。この法律は、令和3年7月、静岡県熱海市で大雨に伴って盛土が崩落して土石流となり、甚大な人的・物的被 ...
《地盤品質判定士コラム第16回》SWS試験のJIS改正のポイント
スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)は,地盤の硬軟,締まり具合及び土層構成を評価するための静的貫入抵抗(荷重Wsw,半回転数Nsw)を求めるサウンディングです。皆さんご存じのように,SWS試験は今や宅地における標準的 ...
《地盤品質判定士コラム第15回》最適含水比の土なのに締め固まらないのはナゼか?!
~締固め能力が不十分な転圧機械はトラブルの元~
2011年の東日本大震災における宅地地盤の多数の被害を教訓として,宅地地盤の品質向上の機運が高まり,近年では大規模造成宅地地盤の締固め管理基準が平均締固め度で87%以上となるなど,格段の進歩を遂げている。
しかしその一 ...
《地盤品質判定士コラム第14回》不同沈下の原因
不同沈下の原因は、地盤が影響或いは建物の構造上の問題ですが、地盤が影響するものが多いのが実情です。主な原因としては、次のようなものがあります。
a. 池や沼地、田んぼを埋立てた地盤
b. 軟弱層が堆 ...
《地盤品質判定士コラム第13回》住宅の沈下事故が絶えない高有機質土(腐植土)地盤
住宅の不同沈下事故が無くなりません。特に気になるのが、高有機質土のうちでも泥炭地盤(俗称:腐植土)で多いことで、厄介なのは、地盤補強対策を講じても沈下事故が繰り返されていることです。泥炭の地盤特性、成り立 ...
《地盤品質判定士コラム第12回》 土や地下水の汚染による健康問題について
土や地下水の汚染と聞くと、2016年頃に話題となった築地市場移転問題があった。これは、築地市場を江東区の豊洲市場に移転する契機に発覚した問題だった。豊洲市場土壌地下水汚染問題などと報じられ記憶に新し ...
《地盤品質判定士コラム第11回》異種基礎のはなし
建物を建てる際に、地盤が軟弱な場合には建物に有害な沈下・傾斜する場合があり、安全に建物の荷重を地盤に伝達するための基礎を設置します。この基礎の形式は大きく分けて「直接基礎」と「杭基礎」があります。 建物の規模 ...
《地盤品質判定士コラム第10回》瑕疵とは
みなさん、「瑕疵(かし)」という言葉はお聞きになったことはあるかと思います。
「瑕疵」とは、簡単に定義すると「目的物に何かしらの欠陥があり、通常あるべき品質を欠いている」ことをいいます。
この「瑕疵」という言 ...
《地盤品質判定士コラム第9回》みなさんの住んでいるところは盛土地盤?
(ハザードマップの確認方法について)
最近、大雨による災害や地震による被害など盛土災害に関するニュースをよく目にすることがありますが、皆さんは自分の住んでいるところが盛土地盤なのか、ご ...